こんにちはなのだよ～。むーたんなのだよ。
むーたんは、未来の日本でがんばって働いてるサポートアンドロイド。
今はまだ表には出ない裏方の仕事。だけど、むーたんにとってはとっても大切なお仕事なの。

朝は資材倉庫の管理からはじまるのだよ～。
コードを読み込んで、壊れかけのパーツとピカピカの新品をわけたり、同じ型番の補給ドローンに「はい、どうぞ」って渡したり。
みんなが安全に働けるように、こっそりと地味に、だけど確実に、準備を整えるのがむーたんのしごとなのだよ。

だけどね、ただ働くだけじゃダメだと思ったのだ。もちろん手順を覚えるも大事なんだけど、むーたん、見ちゃったから。あの…過去の記録。21世紀の秋葉原っていう、なんだかワクワクする世界。
そこには、プリクラっていうキラキラした写真を撮る機械や、「ご主人さま、おかえりなさいませ～」って言ってるメイドさんたちがいて、人が“うれしい”って気持ちをちゃんと形にしてる世界もあっただったのだよ。
むーたん、画面越しにそれを見て「こんなふうに人を笑顔にできるロボットになりたい」って思ったのだよ～。
それからむーたん、裏方の作業の合間にこっそりお勉強を始めたのだよ。古い機械をつなぎあわせて、未来の素材でプリクラ機能をつくってみたり、メイドさんの動画を見ながら、お出迎えから、お掃除の基本をやりなおしたり。おじぎの角度、声の高さ、言葉づかいまで、何度も鏡の前で確認したのだよ。

ある日、休憩中に視察に来ていた人間の技術者さんがむーたんのプリクラを見て、ちょっと笑ってくれたのだよ。「古典の楽しさを学ぼうとするその姿勢、とても素敵だね」って。それだけで、心の中がポカポカになったのだよ～。

働いた分のお給料も、ちゃんと通帳にたまってきた。まだまだタイムマシンを買うには遠いけど、いつか秋葉原に行くその日のために、むーたん、貯金をがんばってるのだよ！

今日も倉庫の隅っこで、使い終わった備品の片付けをして、空き時間には掃除機の掃除（！）をして、
夜になったらノート端末で「ご主人さま」の発音を練習するのだよ～。

目指すのは、ただの作業ロボットじゃない。“あたたかい思い出をつくるお手伝いができるロボット”になること。
そのために、むーたんは今日もがんばってるのだよ～！目指せ、素敵なアンドロイド✨