願いは、あなたの足音で
2026/2/9使用したAI Stable Diffusion XL
年齢制限 全年齢
桜の枝が、風に揺れていた。
淡い花びらが、彼女の視線の先でゆっくりと舞い落ちる。

手を胸の前でそっと重ねながら、彼女は空を見上げていた。
祈るような仕草――けれど、その想いの行き先は、神様ではない。

「……今日も、来なかったな」

小さく息を吐いた瞬間、背後で木の床がわずかに鳴った。
振り向く前に、もう分かってしまう。
この足音を、何度も待っていたから。

「探した?」

その声に、胸がきゅっと締めつけられる。
彼女は慌てて振り返り、少し照れたように微笑んだ。

「ううん。偶然、桜が綺麗だったから」

嘘ではない。
でも、本当でもない。

彼が隣に立つと、春の光が少しだけ眩しくなる。
触れそうで触れない距離に、言葉より多くの気持ちが溜まっていく。

「願い事、してた?」

そう聞かれて、彼女は一瞬だけ迷い、
それから、正直に答えた。

「……あなたが、来ますように、って」

風が吹き、花びらが二人の間を通り抜ける。
彼は驚いたように目を瞬かせ、それから静かに笑った。

「それなら、叶ってるね」

その一言で、胸に溜めていた想いが、そっとほどけた。
彼女はまた桜を見上げる。
でも今度は、隣にいる温もりを確かめながら。

春はまだ、始まったばかりだった。
プロンプト
なし
1件のコメント
きよりん
とてもほっこりする胸熱なお話ですね😁
こんなに思われている彼がとても羨ましい。


 
竜胆-Rindou-@AI_Art 竜胆-Rindou-@AI_Art 2025年2月より活動開始 252投稿127フォロー266フォロワー はじめまして(*´-ω-))ペコリ 竜胆(リンドウ)といいます。 まだまだ初心者の域を出ておりませんが、楽しんでイラストを生成しつつ、成長して行けたらと思います。どうぞよろしくお願いします«٩(*´ ꒳ `*)۶»