「雨粒の距離」
2026/2/22使用したAI Stable Diffusion XL
年齢制限 全年齢
放課後の雨は、世界の音を少しだけ遠くする。

軒下でしゃがみ込んだ彼女は、透明な傘越しに落ちる雨粒をぼんやりと見ていた。
ぽた、ぽた、と石畳に広がる輪。
その中心に、小さな命がひとつ。

淡いクリーム色の子猫は、まだ濡れた地面に慣れていないのか、じっと彼女を見上げている。

「……寒いよね」

声は小さい。
けれど、その指先は迷いなく、そっと子猫の頭に触れた。

ふわ、と柔らかな毛並み。
子猫は一瞬だけ目を細め、それから小さく喉を鳴らした。

彼女は少しだけ驚いたように瞬きをして、ほんのわずかに口元を緩める。

誰かに優しくする理由なんて、いらない。
ただ、目が合ったから。

雨はまだ降り続いている。
でも傘の中だけは、静かで、あたたかい。

「……うち、来る?」

子猫は言葉を理解していないはずなのに、
まるで答えるみたいに、もう一度小さく鳴いた。

石畳に映るふたりの影が、
雨粒で揺れて、ゆっくりと近づく。

その日、彼女の帰り道は、
いつもより少しだけ、長くて、やわらかかった。
プロンプト
なし
2件のコメント
せきチャソ
確かに理由なんていらない、けれどその優しさを、手を差し伸べる一歩が実は1番難しかったりする。
雨が降っていなければ、気にも留めなかったかもしれない、ただその雨が、結局は彼女の背中をそっと押し、優しい手を差し伸べるきっかけになったのかもしれない。
ほんの些細な出来事…でもとても優しい出来事。
うん…明日はきっと晴れのいい日だ✨

きよりん
子猫もいいご主人様と巡り会えてよかったね🥲

 
竜胆-Rindou-@AI_Art 竜胆-Rindou-@AI_Art 2025年2月より活動開始 275投稿139フォロー279フォロワー はじめまして(*´-ω-))ペコリ 竜胆(リンドウ)といいます。 まだまだ初心者の域を出ておりませんが、楽しんでイラストを生成しつつ、成長して行けたらと思います。どうぞよろしくお願いします«٩(*´ ꒳ `*)۶»