型式︰AU-EX-01V

正式名称（案）：
ヴァルキリア・プロメテウス(Valkyria Prometheus)

分類：次世代可変試験型アーマードユニット
開発コード：V（Variable/ 可変実験機）


■ 機体コンセプト

ヴァルキリアをベースに
「人型での戦闘性能」と「高機動飛行形態」を一機で両立させる
という、当時としては極めて無謀な思想のもとで設計された。

結果として

構造は極端に複雑

機体重量・剛性・冷却すべてが限界

整備性は最悪


という “設計上は完成しているが、運用不能” な機体となった。


■ 形態

● 人型形態（Combat Frame）

通常のヴァルキリアに近いシルエット

ただし各部に可動ロック機構・折り畳みヒンジを内蔵

胴体内部は変形機構で占有され、装甲厚が犠牲になっている


● 飛行形態（Flight Frame / 非公式名称）

頭部・腕部・脚部を強制的に折り畳み、機体中央へ格納

背部ユニットが主翼兼推進ブロックとして展開

空力的には理論上成立しているが、
変形時の負荷が大きすぎて機体寿命が極端に短い


※変形には数十秒を要し、戦闘中の使用は想定外。


■ 主な問題点（計画頓挫理由）

変形時のフレーム応力が許容値を大幅に超過

推進系と関節駆動系のエネルギー干渉

神経リンク制御が追従できず、パイロットへの負荷が危険域

実戦どころか試験飛行すら高リスク


→
「技術的成果は大きいが、兵器としては成立しない」
と判断され、計画は凍結。