赤いうちわが揺れる夜 第二話
2026/7/28使用したAI Stable Diffusion
年齢制限 全年齢
第一話:https://iromirai.jp/posts/614786594f34?i=0

夏休みが終わっても、美咲は花火大会の夜を忘れられなかった。

あのとき拾った古い写真は消えてしまった。それでも、スマートフォンに残った花火の写真を見返すたび、胸がざわつく。

写真を拡大すると、橋の上に赤いうちわを持つ浴衣姿の少女が、小さく写っていた。

「あの日、こんな子いたっけ……。」

翌日、奈緒たち三人に見せると、みんな首をかしげた。

「こんな場所に人なんて立てないよ。」

その一言に、美咲は背筋が冷たくなった。

放課後の帰り道、駅で一人の男子高校生に声をかけられた。

「その赤いうちわ……花火大会でも持っていましたよね。」

驚いて振り向くと、優しそうな目をした少年が立っていた。

「僕は玲司。祖父が写真館をやっていて、古い花火大会の写真を整理していたんです。」

玲司は少しためらってから続けた。

「何十年も前の写真にも、同じ赤いうちわを持った少女が写っていました。」

美咲は思わず息をのむ。

「同じ人……?」

「そう見えるんです。年齢も表情も、ほとんど変わらない。」

そんな話、信じられるはずがない。

それでも玲司の声には、不思議と嘘をついている響きはなかった。

「今度、一緒に写真を見ませんか。」

美咲は少し考えてから、笑顔でうなずいた。

「でも、一人じゃないよ。友達も連れていくから。」

「そのほうが心強いですね。」

玲司も照れくさそうに笑う。

その笑顔を見た瞬間、美咲の胸は少しだけ高鳴った。

夕暮れの駅前に風が吹き抜ける。

美咲の手にある赤いうちわが、かすかに揺れた。

ふと振り返ると、人混みの向こうに浴衣姿の少女が立っていた。

赤いうちわを胸の前で抱え、静かにこちらを見つめている。

目を離したのは一瞬だった。

次の瞬間には、もう姿は消えていた。

美咲は何も言わず、うちわを握りしめる。

今年の花火大会は終わったはずなのに、あの夜はまだ終わっていない。

そんな気がしてならなかった。
プロンプト
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ネガティブプロンプト
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Steps
18
Scale
5.5
Seed
1020967057
Sampler
DPM++ 2M Karras
Noise
0.75
Strength
コメント

 
ManZi ManZi 2025年12月より活動開始 102投稿1759フォロー280フォロワー 爽やかなエロが好き