赤いうちわが揺れる夜 第三夜
2026/8/1使用したAI Stable Diffusion
年齢制限 全年齢
第一話:https://iromirai.jp/posts/614786594f34?i=0
第二話:https://iromirai.jp/posts/61506179bfba?i=0

約束の日曜日。

美咲たちは玲司に案内され、小さな写真館を訪れた。店の奥には、何十年分もの花火大会の写真が大切に保管されている。

「これを見て。」

玲司が並べた写真には、昭和、平成、令和と時代が違うにもかかわらず、同じ浴衣姿の少女が写っていた。

手には、赤いうちわ。

「同じ人……。」

真理がつぶやく。

「祖父は『約束を待つ少女』って呼んでいました。」

玲司の祖父は静かに話し始めた。

昔、この町で花火大会の日に会う約束をした少女がいた。しかし約束の日、事故で来られなくなり、それ以来、毎年花火の夜になると橋の上に現れるという。

本当かどうかは誰にも分からない。

けれど、不思議なことに、その少女を見た人は、大切な人との縁を結ぶと言い伝えられていた。

帰り道、美咲と玲司は少しだけ二人きりになった。

「こんな話、笑うと思ってた。」

玲司が照れたように笑う。

「笑わないよ。」

美咲も笑顔を返した。

「だって、私も見たもの。」

その一言だけで十分だった。

二人の距離は、少しだけ近づいた。

翌年の花火大会。

四人と玲司は去年と同じ場所に集まる。

「今年は全員時間どおり!」

奈緒が笑うと、夜空に最初の花火が大きく咲いた。

赤、青、金色――光が川面を染める。

美咲はふと橋のほうを見る。

そこには浴衣姿の少女が立っていた。

赤いうちわを静かに胸に抱き、優しく微笑んでいる。

「玲司……。」

「ああ、見えてる。」

今度は二人だけではなかった。

奈緒たちも、少女の姿を見つめている。

次の瞬間、大輪の花火が夜空いっぱいに広がった。

まばゆい光に目を細め、再び橋を見ると、少女の姿はもうなかった。

代わりに風に舞う一枚の赤いうちわが、ゆっくりと川へ流れていく。

「約束、果たせたのかな。」

美咲がつぶやくと、玲司はそっと手を差し出した。

「来年も、一緒に来よう。」

美咲は少し照れながら、その手を握る。

夜空には、この夏いちばん大きな花火が咲いた。

その光は、二人の新しい約束を祝福しているようだった。
プロンプト
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ネガティブプロンプト
(worst quality, low quality:1.2), missing fingers, (blue eyes), red eyes, easynegative, makeup:1.2, bad-hands-5, Simple background, (monochrome), bangs:1.2,
Steps
19
Scale
5.5
Seed
482237890
Sampler
DPM++ 2M Karras
Noise
Strength
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ManZi ManZi 2025年12月より活動開始 105投稿1764フォロー282フォロワー 爽やかなエロが好き