ひとりと一匹、それでも満ちる朝 ※ショートストーリー付
2025/12/11使用したAI Stable Diffusion XL
年齢制限 全年齢
カーテン越しに差し込む薄い朝光が、紅葉の赤い髪を柔らかく照らした。
ベッドの隣では、丸くなって寝ていた白い愛猫が、紅葉(くれは)の気配を感じて尻尾をゆらす。

「ん……おはよ、ゆき。」

寝ぼけた声で名前を呼ぶと、愛猫のゆきは「にゃあ」と短く返事をして、紅葉の胸元へふにゃりと乗ってくる。

「重いよ〜……でも、かわいいから許す。」

紅葉は猫の背を軽く撫でながら、ゆっくりと身体を起こす。
毛布が滑り落ちると、冷たい空気が足元を撫で、思わず肩をすくめる。

部屋は静かだが、人ではない“誰か”と暮らす温もりが確かにある。

窓際に歩いていくと、光が彼女の髪を透かして、赤から桜色へとふわりと変化した。

ゆきが足元にすり寄ってくる。

「はいはい、朝ごはん欲しいんでしょ?」

キッチンに向かいながら紅葉は苦笑する。
ゆきの生活リズムは驚くほど正確で、紅葉が起きると同時に“朝ごはんタイム”だと分かっているらしい。

餌皿にカリカリを入れると、ゆきは小さく鳴いて嬉しそうに食べ始めた。

紅葉は湯沸かしポットのスイッチを押し、自分用のコーヒーを用意する。
ふと、静かな部屋に香りが満ちていくのを感じながら思う。

「……こういう朝、やっぱり好きだな。」

誰もいないけれど、ひとりぼっちではない。
愛猫の可愛らしい仕草と、小さな生活音。
その全てが、紅葉の“暮らし”を優しく形づくっていた。

今日もまた、穏やかな一日が始まる。
プロンプト
なし
2件のコメント
きよりん
竜胆ガールズの朝は爽やかで心が和みますね!
猫のゆきになりたい。

せきチャソ
今日は紅葉の朝の日常の一コマですね♪
竜胆ガールズの私生活が垣間見えるショートストーリー、凄く好きです♪


 
竜胆-Rindou-@AI_Art 竜胆-Rindou-@AI_Art 2025年2月より活動開始 167投稿106フォロー243フォロワー はじめまして(*´-ω-))ペコリ 竜胆(リンドウ)といいます。 まだまだ初心者の域を出ておりませんが、楽しんでイラストを生成しつつ、成長して行けたらと思います。どうぞよろしくお願いします«٩(*´ ꒳ `*)۶»