放課後の教室で私の頭に、友人の声が響いた。
「そろそろ進路も決めなきゃだよね」
ああ、そうだった。もう三年生なんだ。周りの友達は既に志望校を決めて、必死に勉強している。それなのに私は、参考書を開くたびに襲ってくる眠気と戦っている始末だ。
「うう、勉強ってなんでこんなに眠くなるんだろう」
思わず呟いてしまった言葉に、友人がくすりと笑った。そして少し真剣な表情になって、私の目を見つめて言った。
「ねえ、あなたはこれからどうするの？」
その問いかけに、私は答えられずにいた。将来への不安と、今の自分への苛立ちが混じり合って、心の中でぐるぐると回り続けている。でも、いつまでもこのままではいられない。そろそろ本気で向き合わなければならない時が来たのかもしれない。