返信のない手紙を抱えて/スマホ壁紙アーカイブ
2026/1/7使用したAI Gemini/Nano Banana
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【返信のない手紙を抱えて】

無人駅のベンチに座って、僕は手紙を読んでいた。
正確に言えば、もう何度も読んだその手紙を、再び開いて眺めていた。
読むという行為より、そこに書かれている文字の並びを確認している、
と言ったほうが近いかもしれない。

駅には時計があったが、針はあまり意味を持っていなかった。
列車はしばらく来ないし、来たとしても、
それが今の僕に何をもたらすのかは分からなかった。

ホームの上を、落ち葉が風に押されて移動している。
まるで目的地を持たない考えごとのように。

手紙には、特別なことは書かれていない。
元気にしていること、季節が変わったこと、いくつかの事実。
そして、返事を求める言葉はどこにもなかった。

それが意図的なのか、ただの無意識なのか、
僕には判断できない。

判断できない、という状態が、
思っていた以上に長く続いている。

もし返事が来ないのだとしたら、それは一つの結論だ。
でも、まだ結論が出ていないと考えることもできる。

僕はそのどちらの可能性も、
同じ重さでポケットに入れて持ち歩いていた。

重すぎず、軽すぎず、
ちょうど歩く速度を遅くするくらいの重さだった。

駅の灯りが、少しだけ明滅した。
その瞬間、世界の設定が
わずかにずれたような気がしたが、
すぐに元に戻った。

たぶん気のせいだろう。

こういう場所では、
気のせいがときどき現実より
説得力を持つ。

僕は手紙を折り、
コートの内ポケットにしまった。

返事は来ないかもしれない。
でも今は、それを
決定事項にする必要はない。

列車が来るまで、
あるいは来ないことが
完全に確定するまで、
僕はここに座っていられる。

無人駅には、誰もいない。
それなのに、不思議と孤独ではなかった。

少なくとも、
この手紙と同じくらいには。
プロンプト
なし
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