聖夜、焚き火のそばで ― ディードリットとパーン ― ※ショートストーリー付
2025/12/14使用したAI Stable Diffusion XL
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雪は、ロードスの森にも等しく降る。
戦場で見る吹雪とは違い、その夜の雪はひどく静かだった。

ディードリットは、赤と緑の不思議な衣装をまとい、焚き火のそばに腰を下ろしている。
人間の街で「クリスマス」と呼ばれる祭りを、彼女なりに受け入れた姿だった。

「……似合わない、かしら」

そう呟いた瞬間、背後から聞き慣れた足音がする。
振り向く前に、彼女はもう分かっていた。

「いや、とても綺麗だ」

パーンだった。
剣を外し、肩に積もった雪を払いながら、少し照れたように視線を逸らす。

ディードリットは小さく笑い、地面をトントンと指差した。
「寒いわ。ここ、座ったら?」

二人並んで火を見つめる。
言葉は多くない。それでいいのだと、長い時を生きるエルフは知っている。

「人間の祭りは、誰かと一緒にいる理由をくれるのね」
「……俺は、理由がなくても一緒にいたいけどな」

一瞬の沈黙。
ディードリットは驚いたように目を瞬かせ、そして――ほんの少しだけ、パーンの方へ身を寄せた。

雪は降り続ける。
戦いも使命も忘れた、束の間の夜。
その静かな温もりを、二人は確かに分かち合っていた。
プロンプト
なし
1件のコメント
きよりん
いい感じの2人ですね。
誌上リプレイでは全くそんな感じはなかったのですが…


 
竜胆-Rindou-@AI_Art 竜胆-Rindou-@AI_Art 2025年2月より活動開始 171投稿108フォロー244フォロワー はじめまして(*´-ω-))ペコリ 竜胆(リンドウ)といいます。 まだまだ初心者の域を出ておりませんが、楽しんでイラストを生成しつつ、成長して行けたらと思います。どうぞよろしくお願いします«٩(*´ ꒳ `*)۶»