桃香「え！？ちゅう事はレミーはこっちんしぃ(人間)ちゃうん！？」
レミー「そうですよ。ヒルダちゃんはこっちの世界の娘ですけどね。」

シルヴィア「レミーは4,5歳くらいに怖い連中の組織に攫われてキツい訓練やら実験とかされてたらしいぞ。5年くらい前にその組織が10歳くらいの子供に壊滅させられたらしいが。」
露庵(怖い連中の組織？そう言えばマフィアが魔力を秘めてる子供を攫って組織の構成員に仕立てるって事件が起きてるって聞いたな。しかも壊滅させられたって、燈佳さんとこに住んでる娘の話だったりする？)
露庵「それで、どうしてこっちの世界に来たの？」

レミー「その時大人の人達が私達に乱暴して抑え込もうとしてたんですよ。私は怖くて変な箱みたいな機械に隠れてたら、いつの間にか此方の世界に来ちゃって…。」
露庵「次元転送装置の類かな？」
シルヴィア「多分そうだろうな。偶に主女島と関係無い地球人がこっちの世界の資源漁る事件が起きるんだよ。だからそいつらもこちらに来る手段持ってんだろ。」
露庵「なるほど、そう言う事ですか。」

ヒルダ「それで倒れてるレミーを見付けたのがアタイで、オパール海賊団で面倒見る様になったんです。」
桃香「そらまた大変やったなぁ…」

〜

ニュクス「………話に花が咲いているところすまない。桃香に先程の『心が読める』事について聞きたいのだが。」
桃香「あぁ、どんな事聞きたいん？」
ニュクス「ハニエルは今、どんな風に思っているのか分かるか？」
桃香「あ〜…。今は姿形すら見えんのや。まさかウチ自身幽霊が見えるなんて思わんかったし。それに心が読めるっちゅうても強い感情が分かるくらいやしな。」

露庵「その話で私も聞きたいんだけど、いつの間にそんな力芽生えてたの？」
桃香「…実は、露庵が初めてウチの夢に現れて…し、シてから………、兎に角初めて会った次の日から急に…。考えてる事一字一句分かる訳や無いけど、心が読めるって他からは不気味がられる思って言い難かったんや。」
露庵「ヤる事で他人の魔力を注がれるから新しい力に目覚める事があるんだけど、桃香はそれで心を読む力が備わったのね。」
桃香「言うてそれなりに強い感情じゃないと見えんけどな。まさか幽霊まで見えるち思わんかったけん、ウチもたまがったわ。…んな事よりあんた船長さんに気ぃ掛けたれ！」

シルヴィア「…」