桜良「何か天使が暴れてるって聞いてきたけど、何？痴話喧嘩？」
露庵「久し振り桜良。生身の肉体でははじめましてかな？兎に角、私が急に襲われたんだよ。あの事件がどうのとか言ってるけど。」
桜良「あの事件…、天使の大襲撃ね。貴方と言うより紫庵に恨んでそうな話だけど。」
露庵「私も無関係じゃないからね。と言っても逆恨みなんだよそんなもん！」

シルヴィア「全くその通りだ。だけどこいつだけに罪を背負わせるのは待ってくれ！オレがちゃんとこいつを見てなかったのが問題だ！」
露庵「シルヴィア船長。貴方の所の船員だったんですね。まさか研修先の海賊団に天使が居たなんてね…。」
シルヴィア「重ね重ねすまない。ただ、こいつはオレ達にとっても欠かせない存在なんだ！研修先の変更はオレが便宜を図るし、罰に対してはオレに引き受けさせてくれないか？」
露庵「船長には悪いですが、これはそこの天使と私達の問題です。船長に連帯責任を求めるつもりは…。」
桃香「良いよ。」

皆「えっ！？」

桃香「ウチは大目に見といたるよ。そんでこのままお宅の海賊団の世話になるけん。」
桜良「何言ってるのよ貴方は！？」
ニュクス「襲い掛かった私が言うのも何だが、私は君毎斬り掛かったんだぞ。それで良いのか？」
桃香「その被害者が良い言いよんのやけん良いんや。…そん代わり、さっきから話しよん事件の事とかアンタの事じっくり話してもらうで。こっちは全然話について行けんのや。」
桜良「そんな事で許すの！？露庵！何か言いなさいよ！」
露庵「………………桃香がそれで良いなら、この場は収めるよ。」
桜良「ちょ、良いの！？」
アンリ「本当に良いのか？」
露庵「確かにもやもやするけどさ、一番その気持ちが強いのは桃香だしね。あの娘が先ずは話を聞きたいって言うならそうしてあげた方が良いだろうからね。」

アンリ「…まぁ、そう言う事にして欲しいらしい。此方からも監視はつけさせて貰うが、兎に角二人を丁重に扱ってくれよ。」
シルヴィア「…あぁ。二度とこんな事が起きないようにする。」

桃香「ごめんな露庵。私が勝手に話進めて。」
露庵「良いって良いって。桃香が言うなら私は信じるよ。」
桃香「…ありがとな。」


桃香(………)