【青空の下のカラフルクライミング】

まるで空と遊ぶように、僕らは登った。

赤、青、黄、緑──

子どものころに夢中で積み上げたブロックたちが、
今は巨大な壁になって僕らの前にそびえている。

手をかけるたびに、ブロックがきしむ音がする。
でも、それは恐怖じゃない。

むしろ胸が高鳴る。
まるで、あの頃の自分が「行け！」と背中を押してくれているようだ。

見上げれば、果てしない青空。
見下ろせば、どこまでも続く冒険の足跡。

色とりどりの壁の上に、僕らの「今」が重なっていく。

そして思ったんだ。
世界は、もっと遊んでいい場所なんだって。