神社の縁側にて、今日も穏やかな風が吹いておる。雛璃は結界の調整、わしは押し入れで昼寝予定…じゃが、今日は違う。

「雛璃よ、ついに見つけたぞい。わしの夢のプリン屋、その制服じゃ！」

押し入れから取り出したのは、黒き耳と網の装束！

雛璃は古文書を閉じ、静かに言う。

「……それは、制服というより…」

「いやいや、プリン屋にはインパクトが必要なのじゃ！」

「その…私が着るのですか？」

「当然じゃ！雛璃が着れば、霊も人もプリンに惹かれる！」

わしは衣装を抱えて背後に回り、袖を通そうと奮闘。

「ちょ、ちょっと待ってくださいスズハ様、それは…露出が…！」

「安心せい、結界張っておる！誰にも見られぬ、見せぬ、見せられぬ！」

渋々ながらも雛璃は羽織った。黒き耳に赤きチョーカー…ふむ、似合っておる。まこと、神域の風とはこのことか。

「……似合って、しまっている気がします…」

「うむ！霊力三割増しじゃ！」

「……それは、関係ないと思います…」