ひまわり  chapter2
2025/7/10使用したAI Stable Diffusion XL
年齢制限 R-15
照りつける太陽に、海面がきらきらと反射していた。
親戚一同がわいわい騒ぐ浜辺は、すでに小さい子たちの声であふれていて、ビニール浮き輪や砂遊びセットがそこら中に転がっている。

「○○っち、あっち行くっすよ」

瀬颯 向日葵が、濡れた足で砂を蹴りながら近づいてきた。
短く刈った黒髪に、ひまわりのヘアアクセサリー。健康的に焼けた褐色の肌には、競泳水着の跡がしっかりと浮き出ていて、今まさにその競泳用の水着を身に着けている。まるで部活帰りのようにすっきりとしたラインは、シンプルなのにどこか目を奪われる。

「……あれ、それ、いつもの?」
「ん? ああ、これ? 練習用っすよ~。派手なやつ、荷物に入れ忘れたっぽくて。ちょっと地味っすけど、まぁ機能性はバッチリっす」

そう言って、軽く腰に手を当て、海から吹きつける風に髪をなびかせた。
日焼けした鎖骨のあたりが汗と潮で艶やかに光り、見てはいけないと思いつつも、視線を泳がせてしまう。

「○○っち、顔赤いっすけど、日焼け? それとも——照れてる?」
「べ、別に……暑いだけ」

笑ってひまわりのように輝く向日葵の横顔が、なぜか昔よりもずっと大人びて見えた。
昔はただの“遊び友達”だったはずなのに、こんな風にドキドキするなんて。

「それにしても、久々に海で泳げるの嬉しいっすね。部活ではプールばっかだから、こういうの新鮮っすよ」
「部活、大変なんだろ? 全国まで行ったって聞いた」
「んー、まぁ、それなりに? でも水の中にいると、いろいろ忘れられるっす。勉強も、悩みも、全部水の音にまぎれてくから」

その言葉に、妙に説得力があった。
水面を見つめるオレンジ色の瞳は、冗談を飛ばしていたさっきとは違って、どこか落ち着いた光をたたえていた。

「○○っちは、泳がないんすか?」
「……俺、あんまり得意じゃない」
「ふふっ、知ってるっすよ。昔、浮き輪手放せなかったもんね」

ふっと向日葵が笑うと、潮風がふたりの間をすり抜けた。
その瞬間、どこからか声が響いた。

「おーい! スイカ割り始めるぞー!」

向日葵がちらりとそちらを見て、肩をすくめた。
「呼ばれちゃったっすね。行くっすか、○○っち」

そう言って手を差し出す彼女の手は、昔と同じようで、少しだけ遠く感じた。
僕は小さくうなずいて、その手を取った。心臓が、ほんの少しだけ跳ねた気がした。
プロンプト
なし
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