ガブリエル
2026/10/3使用したAI GPT Image 2
年齢制限 全年齢
https://qr.ae/pFVJxG

質問票を読んだガブリエルは、ぱっと顔を輝かせると、飲みかけの紅茶を脇に置き、窓口の札を『通常相談』から『たいへんよい質問です』へ裏返した。

「はい、お待ちしておりました! そういう、上層部がいちばん嫌がる角度からのお問い合わせ、大好きです!」

背後のミカエルが、無言で内線電話に手を伸ばした。

「まず公式回答から申し上げますと、悪魔は神の一部ではございません。神によって造られ、自らの意志で反逆した存在ですので、神の裏人格とか、夜間営業形態とか、怒りが頂点に達すると角が生えるとか、そういう仕様ではございません」

ガブリエルはにこにこしながら、一枚の書類を差し出した。

「こちらが広報課の回答です。お持ち帰りいただけます。裏は白紙なので、お買い物のメモにもどうぞ」

「裏も読め」とミカエルが言った。

「裏には『これ以上説明するな』と書いてありますので、相談者様には関係ございません」

ガブリエルは書類を伏せ、椅子ごと少し前へ寄った。

「さて、ここからが窓口で聞いてよかったと思っていただける部分です。ご質問の『一側面』というのが、同じ存在の別の顔という意味でしたら、公式には否定されます。ただし、同じ世界の運営に組み込まれた役割という意味でしたら、急に関係部署が増えます」

「増やすな」

「すでに増えております。ヨブ様案件をご覧ください」

机の下から、分厚いファイルが出てきた。表紙には赤字で『善人にひどいことが起きる件』とあり、背表紙の巻数は四桁に達していた。

「ヨブ様は立派な方でした。ところがサタンが、『恵まれているから信仰しているのでは?』と申し立てまして、神が一定の範囲で試すことをお認めになったわけです。ここで普通の組織なら、まず人を不幸にして仮説を検証するなという倫理審査が入るんですが、当時は委員会がございませんでした」

「当時も良識はあった」

「では、なおさら議事録を確認したいところですね!」

ミカエルは内線の受話器を置いた。電話で済む段階ではなくなったらしい。


ガブリエルは『実行責任』と『許可責任』の二つの判子を、楽しそうに並べた。
プロンプト
なし
コメント

 
Fooka Fooka 2024年4月より活動開始 1748投稿424フォロー417フォロワー 当方、CIVITAIでも活動しております。 https://civitai.red/user/fooka New! ネタ不足なのでリクエストがあれば、お気軽にメッセください。