もう一本あるから。……たぶん
2026/7/11使用したAI GPT Image 2
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放課後の玄関口で、急に強くなった雨を前に、悠真は立ち止まっていた。
校庭はもう一面、水たまりだらけで、傘を持たない彼には帰るきっかけが見つからない。

靴箱の前でそれに気づいた紗月は、少し迷ってから、鞄の中の折りたたみ傘を取り出した。

「……これ、使って」

差し出された青い傘を見て、悠真は驚いたように目を丸くする。

「でも、紗月は?」

紗月は視線をそらしながら、小さな声で言った。

「私、もう一本あるから。……たぶん」

その言い方があまりにも怪しくて、悠真は思わず笑いそうになる。
けれど、彼女の頬がほんのり赤いのを見て、笑うのをやめた。

まだ二人とも雨には濡れていない。
濡れる前に、彼女が勇気を出してくれたから。

悠真は傘を受け取らず、少しだけ手を伸ばして言った。

「じゃあ……一緒に入って帰らない?」

紗月は一瞬だけ黙って、それから小さくうなずいた。

玄関口の外では雨が強く降り続いている。
でも、二人が開いた傘の下だけは、少しだけあたたかかった。
プロンプト
なし
1件のコメント
きよりん
これ、やってみたかったぁ🫪

 
竜胆 Rindou 竜胆 Rindou 2025年2月より活動開始 376投稿168フォロー312フォロワー 竜胆(リンドウ)です。 AIイラストを通して、物語のある人物表現や心が動く一瞬を描いています。 日々試行錯誤しながら、自分らしい世界観を育てています。作品を楽しんでいただけたら嬉しいです✿