フランシーヌ「こ、こら！あまりベタベタ近寄るな！」
カサンドラ「あら？『ご主人様』に甘えたって良いじゃないの。今更減るもんじゃないし。あれだけ何度も乱れたくせに」
フランシーヌ「そ、そう言う事じゃない///！私はテイマーとしてリザードマンと言う魔物を従えて戦役を果たしたから今の地位を得たんだ！実際は主従の契りを結んだ訳では無いと知られたらその経歴に詐称を疑われてしまうんだぞ！」
カサンドラ「別に良いじゃない。そんなの無くても私達で功績あげたんだから。」

ニキ「そう言う事だ。別にそなたの功労を我らは否定せぬから左様な心配は無用ぞ。」

フランシーヌ「お、皇婿殿下！？」
ニキ「確かにテイマーとしての活躍では無いかも知れんが、そなたも戦場を駆け抜けて勝ち取った地位であるのは確か。堂々と胸を張れば良い。」
カサンドラ「殿下は私達の関係を御存知でしたのね。」
ニキ「うむ。流石に人語を解するリザードマンの存在にひた隠しなど出来ぬものよ。
フランシーヌ「そ、そうでしたか…。本当に何もお咎め等無いのでしょうか？カサンドラは外見は魔物そのものですし…。」
ニキ「当初は驚かされたが、最近は異界の地球や国内のグラバー領にもより獣に近い姿の亜人が見受けられてな。その者達から話を聞いて分かったが、どうもこの世界と酷似した異世界、平行世界と言うところからの来訪者だと分かったのでな。」
カサンドラ「随分詳しくお調べになったのですね。」

葉桜「そう言う訳でお前達はこそこそ隠し事せずに堂々としてれば良いって訳だ。」
フランシーヌ「は、葉桜将軍まで！？」
葉桜「まぁカサンドラはリザードマンと間違われるだろうから城下に赴く時はなるべく一緒に行動してもらうがな。俺達の世界からすれば魔物と間違ってしまうから誤解を解く役目だ。」

ニキ「まぁ普段からそれだけ仲睦まじければなんの支障も無かろう?」
フランシーヌ「こ、これはカサンドラが勝手にベタベタとくっついて来るだけでして///！」
ニキ「隠す事は無いぞ女の魔法使いがいつも親しく居ると言う事は懇ろなのもこの国では当たり前の事だからな。」
フランシーヌ「そそそそ、それは〜//////」