初海「申し訳ありません。調理中にこの娘がぐずってしまって…」
ニキ「なぁに、気にするでないぞ。儂らは一向に構わんッ！」
ビス子「そうですよ。母親に甘えるのは子供の特権ですから。それにすっかり泣き止んだんですし。」
初海「お言葉は嬉しいですが、今は落ち着いてくれましたが、いつもはキャシー様があやしてくれないと泣き止みませんので…」
ニキ「これこれ、そうやって親が不安がると子に伝染ってしまうぞ。」

〜

ネイト「すまないな。妾も急にお茶会に参加させて貰って。欧州の作法は馴れぬ故不作法もあって尚更申し訳無く思うが。」
キャサリン「いえいえ、世界は違いますが王族たる麗しい振る舞いでしたわ。」
シリー「何も臆する事も無いくらい立派な所作だったわ。でも今日は私達の肩書なんて気にする必要なんて無いわよ。私達だって年頃の女の子なんだからもっとガールズトークで盛り上がらなくちゃ。」
ネイト「が、があるずとおく？」
シリー「私達三人都合良く恋人も居るんだし、惚気話の一つや二つくらい聞きたいわよ。私としては赤ちゃんも出来て一歩先に行ったキャシーから話を聞きたいわね。」
ネイト「赤ん坊とは、流石に我々には早すぎぬか？」
シリー「そんな事無いわよ。私達だって次の年には立派な成人よ。今の内から人生の先輩からアドバイスを貰って損はないわよ。私達も折角相手が居るんだし。」
ネイト「大人として扱われる歳は時代や国によって違うものなのだが…、、、って！さり気にビス子と妾が伴侶かの様に仰るが、妾とビス子は主従の関係であるからな！」
キャシー「あら、そうでしたの？」
シリー「どう見ても…だけど、そう言う事にしてあげますか。」
ネイト「どうもこうもそう言う事じゃ！それよりキャシーの話を聞かせてもらうぞ！」
キャシー「そうですね。あの娘はなかなか赤ん坊に懐かれないみたいですの。」

「キャシー様ぁぁぁぁ」

三人「あら？」
初海「申し訳ありません！やっぱり私ではあやしきれませんでしたああぁぁぁ！！」
キャシー「普段はこっちが頼ってばかりだけど、あんな風に必至に頼りに来るんですから、そこが嬉しく思いますわ。」